南の島の星の砂
発行年2002年 1575円
さんご礁に囲まれた小さな南の島でのお話。島には大きなガジュマルの木があります。人魚や他の生き物が島とその周りの海で自然とともに生きる、その日々を描いています。月・星・風・・・雨、人は木々や海の生き物は自然と共にゆるやかな時間の中で生きています。
作者であるCoccoは沖縄出身のシンガー、今は活動していないそうですが熱狂的なファンはたくさんいまでもいるそうです、そんな彼女が歌手としての活動をやめた後描いた絵本です。
うつくしい黒い画用紙に描かれた海や波や空、太陽や風や雨のあざやかな色彩と繊細なタッチがとてもすばらしい。
インドネシア・バリにアメッドという町があります。海は少し泳いだだけでさんご礁やお魚に出会える町です。私が訪れた7年前そこは電気も通じておらず、夜はごく短い時間だけ自家発電があるだけ。9時にもなると、町の電気は消えてしまいます。
満天の星空もすばらしい・・・満月の日は満月だけが光りそれもうつくしい。
波の音だけ聞こえる町。
朝太陽が昇る前から町の男たちは海に漁に出かけ、ちょうどお日様が昇るころ帰ってくる。帰ってきた男たちは出迎えた妻らしき人たちに魚を渡す、売りに行くのは女たちの仕事でした。
自然に感謝し生きる、自然と共に暮らす・・・そんな町での暮らしを垣間見ました。
日本の都会で生きるのと、そういうところで暮らすのとどちらが幸せなんだろう。
この本の舞台は沖縄でしょうが、私はアメッドを思い出してしまいました。
もちろん、自然と共に生きることは難しいことです。嵐の日もあります。そんなとき・・・なにもなくなっても人はまたやり直し生き続ける・・また自然とともに生きる、そんなメッセージも込められているのでしょうか?
雨がたくさん降って空の星は海に落ち、朝日が昇る頃砂浜に打ち上げられて星砂になりました。
そして星砂は夜が訪れる前に ふわふわと空へ舞い上がり 今日も小さな島を照らすのです
大人向け絵本としましたが、きっと子どもにもうつくしい色彩は心に何か残してくれると思います。
うつくしい海・島が世界中にまだまだあることを祈って。
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