まゆとおに やまんばのむすめ まゆのおはなし
2004年こどものとも傑作集 840円
ちっちゃくてかわいい女の子まゆが山の中で鬼に出会います。鬼はまゆを食べちゃいたいな~と思って自分のおうちにつれて帰り、木をひろって薪にしたりお湯を沸かしたり・・。まゆは食べられるとは知らずに鬼のお手伝い・・・さてさて結末はいかに?
まゆはつのが生えている自分よりとてつもなく大きな生き物が鬼だとは知らない。鬼は怖いはず、だけどまゆにとっては怖くない。体はちっちゃくてもまゆは鬼より力持ち、だってやまんばの娘なんだもの。
鬼はこの元気でちいちゃくてかわいい女の子がやまんばの娘だとは知らない。いろいろ手伝ってくれるまゆをえらい力持ちの子だなぁ・・・なんて思いながらもやっぱり食べたい。
最後にまゆのお母さんが出てきますが、私たちがイメージするやまんば(髪の毛が逆立っていて牙が生えているような)からは程遠く、背の高いのっぽおやさしそうなお母さんです。鬼を連れてくるまゆに驚きもせず、いろいろ面倒みてあげたりご飯を食べさせてあげたり。
鬼、やまんばのむすめ、やまんば どれも世間から見れば普通の人・・・からは程遠いですが、それぞれお互いを受け入れ仲良くなっていく姿がほほえましく思えます。
外見、人種、生きてきた道が違ってもみんながお互いを認めあえたらいいですね。やまんばだ、鬼だ・・・と聞くだけで大人は『怖い』と思うでしょうが、先入観のない子どもはそんなこと思わない。大人は子どもがこの本をおもしろそうに読んでいる姿を見て何か思うところがあるのではないでしょうか。
そんな難しいしいことは考えなくても、ただただ単純に山の中を走り回るまゆや、ちょっと間抜けな鬼とのやりとりや、肝っ玉でやさしいお母さん、たくさん食べてたくさん遊ぶことが一番なんだ、みんなのびのび生きている姿が楽しそうだな~ということが読んでいる人にもお子さんにも伝わる絵本だと思います。
絵も『めっきらもっきらどおんどん』『ともだちや』シリーズを書かれた降矢さんのもので、大胆で躍動感あふれるタッチがお話をより一層おもしろくさせています。
読んであげる目安:3歳から
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/95738/3311254
この記事へのトラックバック一覧です: まゆとおに やまんばのむすめ まゆのおはなし:

コメント