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2006年9月 8日 (金)

いもうとのにゅういん

筒井頼子作 林明子絵 福音館書店Photo_13

1987年こどものとも傑作集発刊 840円

幼稚園児・あさえの妹が急に入院することになりました。付き添いにお母さんが行ってしまいお父さんしかいない夜・・・次の日手術をがんばった妹に何をお見舞いに持っていこうかと考えあさえが選んだものは・・・。

子どもがひとつずつ大人への階段を上るのってこういう瞬間なのではないでしょうか。絵本を読みながら“あさえちゃんがんばれ!”“あさえちゃん、すごい!”と、まるでわが子のように応援してしまう一冊です。

『はじめてのおつかい』『あさえとちいさいいもうと』『とんことり』などと同じ筒井&林コンビで描かれた絵本です。二人の文と絵のとても息のあったハーモニーが読み手・聞き手に感動をあたえます。

林明子さんの絵は本当に子どものふとしたしぐさ、表情を捉えています。

“そうそう、こんな格好するよね”“こんなしぐさだ”“こんな表情するわ”などなど。

特にこの本は表紙ももちろんのこと、、中表紙のあさえの後姿から裏表紙の妹のあやちゃんが“安心しきって”ベッドで寝ている姿まで、表情、目の動き、体の動き・・・どれもキラキラ輝いています。

どのシーンの絵が一番好き?と聞かれてもどれもこれもすばらしすぎて・・・なのですが、私的には特にあさえが夜中一人お父さんと一緒に寝ているベッドを抜け出して妹へのお見舞いを用意しているシーンでしょうか。

夜のチクタク時計の音がする中、折り紙(幼稚園児の定番?)を折りながらなにをお見舞いに持っていこうとあさえは一生懸命考えたんだろうな。

そして次の日、妹にお見舞いを渡し、妹はとても喜びます。だって一番お姉ちゃんが大事にしていたものだったから。

『あさえちゃん、たったひとばんで ほんとうに おおきな おねえさんになったのね』

おかあさんが、あさえのかたを、ぎゅっと だいてくれました。

生まれたばかりの赤ちゃんがひとつひとつ成長していく。幼児になり、少女になり、大人になり・・・

純粋に前向きに生きていく子どもの姿を見て大人も子どももきっと勇気付けられる、そんな一冊です。

ちなみに林明子さんファンには隠れプレゼントもたくさんです。登場人物をよ~く見ると・・・どこかで見たことある人が!!お父さんとの夕食は・・・これが定番よね~などなど、お話以外にも見所はたくさんです。

最後のあさえから妹への手紙もしっかり目を通してくださいね。

読んであげる目安 3歳から・・・もちろん大人も涙してしまいますよ!

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