こんとあき
発刊年 1989年 1365円
“はじめてのおつかい”“あさえとちいさいいもうと”“いもうとのにゅういん”の絵を描かれている林明子さんの作品です。
文句なしに、子どもはこの本が大好き 『こんとあき読んで~』どこからともなく本を持ってきます。
冒険、大切なぬいぐるみ、色々なハプニング、海、おばあちゃん・・・どれも子どもが大好きなもの
さて、お話は 『こん』という名前のぬいぐるみが赤ちゃんのお守りをするために砂丘町からやってくるところからはじまります。
こんは一目見たときからあきちゃんという名の赤ちゃんが大好きになりました。
よだれをこぼされても、ひこずられても、こんとあきはいつも一緒。
とうとう腕がちぎれてしまってこんは砂丘町のおばあちゃんのところに腕を治してもらいに出かけます。
まって~わたしも行く! とあきちゃんもついていきます。
小さな女の子とぬいぐるみの珍道中。切符を買ってお弁当を買って、そんなことは全部こんがやってくれます。“あきちゃん大丈夫だよ”色々引っ張って導いてくれるこん 本当に頼りになるお守りです。がんばれ、こん!
駅について“どうしても砂丘をみてみたい”というあきのために二人は砂丘に行きます。
そこでこんが犬にさらわれて、あきは必死で探します。
ここでようやくあきがこんを助ける・・立場が逆転します。
大切なものを助ける、という一つ大きな階段を上ります。
最初は寝ていてあやしてもらうだけのあきちゃんがこんを助ける、一生懸命走って、走ってこんを探し、こんを見つけ、こんをおぶって家に向かう。がんばれあきちゃん!
あきにおぶわれてもこんは小さな声でいいます
だいじょうぶ だいじょうぶ
でも、ずーっとそばにいてあきを守っているこん・・・その存在があったかく、この本を読む人すべてにその大切な気持ちは伝わるでしょう。
だいじょうぶ、という言葉はきっと魔法の呪文かもしれません。その言葉を言ってくれる人がそばにいること・・・とてもすばらしいことです。
最後に出てくるおばあちゃんはこれまたとてもやさしくあったかそうで、日本のおばあちゃん、という感じです。
なんでも林明子さんのおばあちゃんは鳥取(砂丘があるのはご存知ですよね)に住んでおられたらしく、きっとこの絵に出てくるおばあちゃんは本当のおばあちゃんなのかもしれません。
コケテッィシュで必ずあきを守ってくれるぬいぐるみのこん、冒険が大好きな女の子あき、その二人の楽しい旅の光景が林明子さんのやさしい、きれいな絵に描かれています。
読んでいる大人も幸せになれる一冊。子どもの頃に大切にしていたものを思い出すかもしれませんね。
そしてつぎのつぎのひ、こんとあきは、うちへかえりました。よかった!
最後は一件落着です、ハッピーエンドが気持ちいいですね。
おまけで表表紙と裏表紙にはこんのぬいぐるみを作る型紙もついています。いつか作らないと!!
読んであげる目安 3歳から
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コメント
初めまして。「絵本」で検索してたどりつきました。
今月に入ってから、次女の通う保育園で読んでいるらしく、ここのところ、毎日家でも読み聞かせしています。
やはり、長女も同じ頃に園で読んでもらって、大きくなった今でも何回も読み聞かせしている絵本です。
とてもすてきな温かいお話と絵ですよね、大好きです。
こんの型紙、プリントアウトしたのですが、なかなか実行に移せずにいます・・・。
投稿 ひととき | 2006年9月28日 (木) 13時51分
ひとときさま>
ご訪問ありがとうございます。
本当にあたたかい絵・おはなしですよね。
大きくなって自分で読めるようになっても楽しい本だと思います。
ぜひ“こん”を作ってみてくださいね。
投稿 イブかなこ | 2006年9月28日 (木) 23時20分
初めまして。MAIちゃんの所から飛んできました。
大切な事が詰まっていて、かつ、圧力を感じさせない作家の力量には、感銘を受けています。
何度でも読める、何度、読んでも新鮮さが失われない作品ですね。大好きです。
NHKの「てれび絵本」の語りに子供達は、我を忘れて釘付けになってました。
うちの息子達にも大切なぼろぼろの相方がいて、
あきちゃんに、とても共感しています。
私もあきちゃんのように、息子達の大切なものを大事にしてやりたいと、思いました。
投稿 セン | 2006年10月 2日 (月) 12時35分
センさま>
いつもMAIさんのところでお会いする方に来ていただけて光栄です。
NHKでもやってましたか?私はまだ見たことないのですが、一度見てみたいですね・・・。
息子さんの“こん”を大切にする気持ち、大事にしてあげてください。
投稿 イブかなこ | 2006年10月 3日 (火) 00時55分