悲しい本
マイケル・ローゼン作 クェンティン・ブレイク絵 谷川俊太郎訳
今日9・11は、たくさんの人たちが亡くなった日。あれから5年が経ちました。あの後、世界は暴力の連鎖の渦に巻き込まれてしまいました。
それぞれ亡くなった人には人生があり家族がある。残されたものは力強く生きている人も、まだ心の傷を負ったままの人もいるでしょう。
この本は、最愛の息子をなくした一人の男の『悲しい話』の本です。
大切な人を亡くすと心にぽっかり穴があいたよう。心が痛いのです。悲しみからはなかなか逃れることができません。でも生きている自分は生き続けなければならないのです。自分の周り・・・自分のなか・・・悲しみに占拠される男。
谷川俊太郎氏の訳文が力強く私たちに語りかけてくれます。
悲しみはどこにあるのか?いたるところにある。そいつはやってきてきみを見つける。
悲しみはいつくるのか?時を選ばない。そいつはやってきてきみを見つける。
悲しみとは何ものか?人を選ばない。そいつはやってきてきみを見つける。
悲しいことを人に話してみたり、楽しいことをやってみたり、時には怒ったり、でも悲しみの気持ちからは逃れることは出来ない男。ようやく“大切な人がいたころのことを思い出す”ことで少し悲しみから開放される。そして誕生日の蝋燭・・・蝋燭をじっと見つめながら男は何を思うのでしょう。楽しかった頃の思い出、そして今の自分、自分が抱え込んでいる悲しみとじっくり向き合う。
大切な人を失った悲しみからは簡単にのがれることはできないでしょう。一人で一生悲しみを背負うこともあるでしょう。でも・・・この本を読むと自分の持っている悲しみが少し癒されるかもしれません。
思い出が大切に思えるのはその昔皆が楽しく生きたから・・・後悔したくないのなら、毎日少しずつ少しずつ幸せの思い出を作っていくしかないように思えます。自分を大切に、家族を大切に、周りの人を大切に。人生は小さな幸せのドロップを缶に一つずつ集めていくようなもの。
暴力に対してその仕返しに暴力を使っても解決にはならない。そして犠牲になるのはふつうに生きている人がほとんどです。世界中で今も多くの人が傷つき、亡くなっている。自分の愛する人、家族、友達を亡くして悲しんでいる人がいる。
平和を祈りましょう。
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コメント
子どもが出来てから、死についてよく考えるようになりました
自分も命のリレーで子どもにバトンを渡したんだなと感じて
年寄りくさいですね 笑
残されるもの、残していくもの
どちらも悲しいですね
後悔しない毎日を送りたいなと思います
日々の暮らしで忘れがちなんですけどね
投稿 pocopoco | 2006年9月11日 (月) 13時16分
pocopocoさん>コメントありがとう。
私も日々の生活の中では怒ってばかりです。はぁ~(特に長女には厳しいかも・・・反省)
命のバトン、親から子どもへ・・・送れたらそれだけで幸せなのかもしれません。
最近の小さい子が犠牲になる事件などを聞くと“親より先に死ぬな”という昔からの言葉の重みをいまさらながら感じます。
後悔しない毎日・・が送れると本当にいいですね。
投稿 イブかなこ | 2006年9月12日 (火) 00時21分
I japan preteen had been better. Anyway, you have to me.
投稿 preteen | 2007年10月 9日 (火) 03時17分