2006年11月29日 (水)

四季(1)

季節のおはなし・・・。

春は、空気も暖かいですね。ほんわかした感じです。

お花があざやかで、やさしい風。生き物が動き出す生命のはじまり。

夏は、空気も濁って、どよーんと暑い。日本ってこんなに熱帯気候でしたっけ?(まあそれは特に私の住んでいる関西がひどいのですが)。

昔は夕立などがあって、すっきり夕方は涼しくなったものです。

まあ、昔のことを懐かしんでも仕方がない・・、あつ~い夏も楽しみましょう。

暑い夏を乗り切るための楽しい海!スイカ!花火・・・

秋は紅葉がきれい。空気はだんだん澄んできて、赤い葉っぱは空まで燃えているようです。

清少納言ではないけれど、特に初秋の夕暮れは、なんともいえずうつくしいのです。

木の実やどんぐりをたくさん集めて、これから来る寒い冬への準備にしましょうか。

冬は、空気がシンと静まり返って、気持ちもピンと張り詰めます。

みんなあったかいおうちで過ごして、また春が来るのを待つのです。

季節を感じることは外でもできます・・・もちろん。でも、忙しい大人たちは季節をちゃんと感じているでしょうか?

一日中適温に調節されている部屋、季節を選ばず食べることが出来る食材も最近の人たちから季節感を喪失させています。

日本にたくさんの絵本があるのは、四季があるからかもしれませんね。

感性豊かな人たちが、たくさんの素敵な季節を描いてくれています。

忙しい大人の人たちも、絵本を手にとって季節を感じて欲しいと思います。

そして、毎日外で落ち葉やどんぐりを拾っている子どもたちも、絵本でまた季節を感じて、感受性豊かな人間になってほしい。

いわむらかずお さんの14ひきシリーズ

季節感たっぷりの絵本がいっぱいです。まずは大好きな季節からあつめてみませんか?これからの季節のオススメはこちら。

14ひきのさむいあさ Photo_42

いわむらかずお作 

童心社 

栃木県にはいわむらかずお絵本の丘というところもあるそうな。いつか行ってみたいです。

http://www.ehonnooka.com/home.html

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2006年11月 1日 (水)

きつねのかみさま

あまんきみこ作 酒井駒子絵 ポプラ社Photo_31

発刊年 2003年 1155円

りえちゃんと弟のきつねとの不思議な出会いをほのぼのと描いた一冊。

なわとびを忘れたりえちゃんは探しに公園に戻ると、奥のほうからなにやら声が・・・。

“おおなみ こなみ くるっとまわってきつねのめ” あれ??ネコの目じゃないの??

素直で子どもらしい澄んだ心を持つりえちゃんの心の移り変わりが見事に描かれています。

きつねのかみさま・・・誰がそうなんでしょうね?それは読んでからのお楽しみ。

やさしい酒井さんの絵が、大人にも子どもにも受け入れられる一冊です。

最近は家の近所で“なわとび”なんてしたことがない子どもたちもくるくる回す縄跳びには興味深々です。

“おおなみ こなみ くるっとまわってきつねのめ”

この本を読んでから、私の2歳の娘は時々そう口ずさんでいますよ。

読んであげる目安 3歳から

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2006年10月23日 (月)

ゆっくりくまさん

森比左志作 西巻茅子絵 福音館書店Photo_29

こどものとも傑作集2006年 840円

小さい子どもを持つ親としてみれば、同じ頃に生まれた子と比べて“ああ、うちの子の方が遅い!”“うちの子のほうが早く○○できた!”と一喜一憂してしまうもの。

でも、その子にはその子のペースがあるんです。それをゆっくり見守ってあげて欲しい。

『ゆっくりくまさん』は、何をするのもゆっくりで、木の実を取ろうにももう他のお友達に取られてしまって手に入れることができないくまさんですが、ゆっくりゆっくり歩んでいきます。

誰も行ってない河の向こうに山ぶどうを見つけて、知恵を絞って考えて河を渡ります。そしてたくさんの山ぶどうと出会います。

仲間の動物たちとも分けあって。

ほんわかとした気持ちになります。『わたしのワンピース』と同じ西巻さんの絵のジャケットのくまさんがとっても愛らしくてとてもいいです。

のんびりやさんだけど、地道に頑張るくまさん・・・私事ですがうちののんびり・慎重派、でも頑張りやな長女に重なるところがあります。

ゆっくりゆっくり育ってね・・・と親もやさしい気持ちになれる一冊です。

読んであげる目安 3歳から

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2006年10月17日 (火)

パンプキン ムーンシャイン

ターシャ テューダー作絵 ないとうりえこ訳 メディアファクトリー社Photo_27

発刊年2001年 1260円

アメリカを代表する絵本作家 ターシャテューダー氏のデビュー作です。(1938年)

現在91歳で100冊もの絵本を手がけており、最近では『思うとおりに歩めばいいのよ―ターシャ・テューダーの言葉』『ターシャの庭』など、絵本ではない本も発売されている作者です。

ハロウィーンで使うかぼちゃのちょうちんを“パンプキン ムーンシャイン”って言うんですって。

シルヴィー・アンという女の子がハロウィーンの日に使うかぼちゃを探しに行くお話しです。

ころころ転がるかぼちゃはアヒルを脅かしたりおじさんにぶつかったり。ゴロゴロ~と転がってシルヴィーも動物たちも困りはててしまいます。

それでも最後にはかぼちゃちょうちんになります。目や口や鼻をくりぬいて蝋燭を点して・・・。

テューダー氏の素朴なかわいらしい絵がとにかく子ども(特に女の子は!)の心をくすぐります。ほんわかやわらかい絵のタッチがいいですね。

独特のタッチでアメリカの古き良き時代の農村の風景がいきいきと描かれています。動物たちもかわいいし女の子もとっても愛らしい。

この本がアメリカで初版されたのは1938年です。一体全体どんな子どもたちがこの絵本を読んでいたんだろう~と思いをはせてしまいました。

最近ではハロウィーンも身近なものとなり、お花屋さんにもたくさんのカボチャが置かれています。

うちの小さな娘たちも“かぼちゃだぁ~”と言ったり、下の子(2歳)はすでに“ハロウィーンだ”と言っています。

これを機会にかぼちゃが身近なものになり、かぼちゃをたくさん食べてくれるとありがたいのですが・・・。(と話がそれてしまいましたが)

外国からやってきたお祭りですが、子どもたちはどんなお祭りでもだーいすき。

最近では提灯用のカボチャも売られているので、本当のパンプキンムーンシャインを作ってみても楽しいですよ。

実りの秋を実感するとともに、季節の移り変わりを子どもと一緒に感じてみませんか?

読んであげる目安 3歳から

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2006年10月 6日 (金)

中秋の名月

今日は十五夜、あいにくのお天気でしたが皆様いかが過ごされたでしょうか?Pict0003

月を題材にした絵本はたくさんあります。

こちらでも紹介した

『14ひきのおつきみ』『おつきさま』『おつきさまこんばんは』

それ以外にも

エリックカール作 『パパ、おつきさまとって!』

マイケル グレイニエツ作 『おつきさまってどんなあじ?』

マーガレット・ワイズブラウン作 クレメント・ハード作 『おやすみなさい おつきさま』

アンドレ・ダーハン作 『ぼくのともだち おつきさま』

『おつきさま』で検索すると色々出てきますよ。

そういえば、月夜にうさぎたちがキャベツを盗みに行く話しもあったっけ・・・。

私はやはり『おつきさま』が一番好きです。

やすいすえこ作 葉祥明絵 フレーベル館Photo_19

発刊年2001年 1050円

あなたのお気に入りはどんな本ですか?

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2006年9月19日 (火)

おつきさま

やすいすえこ作 葉祥明絵 フレーベル館Photo_19

発刊年2001年 1050円

野原にあるおうちの窓から女の子が夜空をみあげていいました

どこかで だれかさんもみているかなあ きれいなきれいな おつきさま

みています みています

夜・・・静かな夜に大きなおつきさまがひとつ。野良猫は月に向かって歌を歌ったり、小鳥同士はやさしいお月様を見て仲直り、航海に出ている船長さんは自分が無事だと家族に伝えて欲しい・・・と。かかしはお月様がいてくれるから怖くない・・・と。

それぞれの人がそれぞれの想いを胸におつきさまを見ています。それぞれの想いを、願いをおつきさまはかなえてくれる・・・暖かくやさしい存在です。

文章はとてもやさしいメロディのようなラインで、画家である葉祥明氏のうつくしくきれいなお月様と風景との素敵なコラボレーションを作り上げています。

夜空にうかぶおつきさまは本当に純粋でやさしい姿をしています。そんなやさしい気持ちで毎日過ごせたらいいなぁ・・・と思います。

人びとがおつきさまを見てやさしい気持ちになれたら・・・争いごとや悲しい出来事は起こらないのではないでしょうか。

そんなことを考えながら月夜に読んでみてください。

読んであげる目安 3歳から

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2006年9月15日 (金)

おつきさまこんばんは

林明子作・絵 福音館書店Photo_17

発刊年1986年 735円

たくさんの“月”を題材にした本があります。どの絵本の月もあたたかく人を照らし見守ってくれている。願い事をかなえてくれる。

実際のお月様もやさしい存在です。1番目のお月様もか細い中にもやさしさが感じられるし、まんまるお月様はほんとうに願い事を聞いてくれそうです。

日中活動する時間にお月様は見えません。でもだんだん太陽が沈みまっくらになる頃現れる月。一晩かけてゆっくり動き、また日によって形を変える。そういうことすべてをひっくるめてお月様は人と身近な存在であり、大昔から闇の夜を照らす守り神のような存在だったのでしょう。そしてそれは現代に生きる人たちにも本能的に受け継がれていることだと思うのです。

小さな子が初めてお月様を見ても“あーお月様だ”と喜んでいました。“夜”という不思議な時間に暗い空に大きく光るお月様は子どもにとってもすべてをつつみこむ存在なんでしょう。

この『おつきさまこんばんは』に出てくるお月様も、ニコニコしたり怒ったり泣いたりあっかんべーしたり、この本を通じて小さな子どもはお月様をとても身近に感じることができます。

雲に隠されて困った顔のお月様・・雲はお月様とおはなししたかっただけなのです。でも最後には雲さんも行ってしまって・・・

あーよかった おつきさまがわらってる

まんまるおつきさま、こんばんは こんばんは

そのやさしい文章は、ゆっくりと子どもを眠りへと誘います。ちょうどいい長さの文、繰り返される言葉・・・とてもいい絵本です。

林明子さんの描く濃紺の空にぼんやりうかぶやさしそうなきれいな色のお月様の絵もとても素敵です。

月様が見守ってくれているから・・・安心して眠るんだよ。

でも・・夜は寝ている赤ちゃんにお月様を見せてあげることは出来ないけれど、2歳ぐらいの子には本物のお月様をみせてあげたいな。きれいな空に光るお月様、絵本を読んであげると同時に本物を見ることもとても大事です。

読んであげる目安 0歳から

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2006年8月24日 (木)

秋のオススメ・・・14ひきのおつきみ

いわむらかずお 作 童心社Photo_8

皆さんもご存知の“14ひき”シリーズの紹介です。

おとうさん おかあさん

おじいさん おばあさん

そして きょうだい10ぴき。

ぼくらは みんなで

14ひきかぞく

で、はじまるおなじみのお話です。にちなんでおつきみ・・・。

お月見って実際皆さんされたことありますか?私はありません。

子どもの頃よくサザエさんなどでお月見をやっていて、“わたしもやってみたいなぁ”なんて思っていました。

14ひきのおつきみは、いつも住んでいる木のてっぺんにのぼっていきます。

お手製エレベーターやはしごを使って、みんなで木に登り、お月見台を作る。

よいしょ、よいしょ、と、お昼のうちから準備して、夕日・・夜・・月

そこにはとてもゆっくりした時間が流れています。

いつもならがいわむらさんが書かれた木や葉っぱ秋の虫たちのタッチはあたたかい。特に、夕焼けの赤、夕暮れから夜にうつる色のうつくしさ。

おじいさんや小さな子たちのねずみの表情が生き生き描かれています。えっ、そうだ、これってねずみだったんだよね、と思うほど、ねずみたちには親しみを感じます。

下から書かれた木の構図や、皆が木に登っていく絵など、とても臨場感あふれるなぁ・・・

でもやっぱり主役は月ですね。ようやく出てきたまんまるのお月様は輝いていて透明でやさしく気高い。

ねずみたちはお月様に実りを感謝しおつきみだんごを食べてたのしい月見パーティです。

ねずみたちは、そのまま、そこで眠ってしまったのかな??

ちなみにうちの娘はくんちゃんが好きです。私はとっく んが好き。皆さんもお気に入りのねずみちゃんを見つけるとまたそれで違った楽しみもあるかもしれませんね。

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