2007年3月 2日 (金)

石井桃子さん 現役で100歳

クマのプーさん”“ちいさいおうち”の翻訳家でいらっしゃる石井桃子さんがこの3月10日で100歳になられます。

みんなでお祝いしましょう♪♪♪

たくさんの翻訳本を出され、ご自身の作品も多数ある石井さん、知らず知らずのうちにあなたも手に取ったことがあると思います。

今なお現役で、2006年にはご自身が50年前に翻訳された“100まいのきもの”をリメイクし“100まいのドレス”を世に送り出しました。

また、東京子ども図書館の原型である“かつら文庫”をはじめられたのも石井さんであります。

ちいさなうさこちゃん 

ディックブルーナ作 石井桃子 訳Photo_73

福音館書店 発刊年1965年 630円

ブルーナ作のミッフィーシリーズは他の翻訳家からも出ていますが、やっぱりこの

“ちいさなうさこちゃん”はオススメ。

ふわふわさんにふわおくさん・・・ミッフィーという名前はでてこなくて、赤ちゃんはうさこちゃんです

ふわふわさんとふわおくさんのおうちに赤ちゃんが生まれて、お友達の動物たちがお祝いに来てくれるというお話。独特の絵が色鮮やかで、赤ちゃんのためのファーストブックにはぴったりです。

他からミッフィーという名前で絵本が出ていますが、このうさこちゃんシリーズは特別。石井さんの作る文章がメロディのように流れていきます。

読んであげる目安 0歳から 

ちいさなねこ Photo_74

石井桃子作 横内襄絵 

こどものとも傑作集発刊1967年 780円

“ちいさなねこ”もオススメです。

ちいさな ねこ おおきなへやに ちいさなねこ 

部屋を飛び出して冒険して、あぶないことにもたくさん出会って、すんでの所でお母さん猫が助けに来る。最後はお母さん猫からおっぱいをもらって・・・幸せ・・・というこのお話

ちいさな猫(愛すべきキャラクターであり、子どもの分身でもある)が冒険をして(子どもは冒険が大好き)、最後には安全な場所に戻るという、子どもが大好きなお話です。

横内さんの猫の絵がとってもリアルで動いているように描かれ、それに石井さんのシンプルでリズミカルな文章が、ただの絵本を目の前で起こった出来事のように映し出しています。

きちんと描かれた絵と、美しい文章・・・絵本の醍醐味というべき一冊ではないでしょうか?

読んであげる目安 0歳から 絵本には3歳からと書かれていますが、0歳児でも楽しめると思います。

石井さんの絵本にはいつも美しい言葉・文章がつづられていて、きっと言葉を大切にしている方なんだな、と思っています。

これからもますますご健在で、たくさんの素敵なプレゼントをわたしたちや子どもたちに贈ってくださることを祈っています。

お誕生日おめでとうございます。

お近くの書店でも石井桃子フェアーをやっていますよ。

詳しくはこちらをご覧ください。

福音館HP 石井桃子さんフェアのページ

http://www.fukuinkan.co.jp/writer/ishii/

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2006年11月 7日 (火)

本と親しもう②

ニコニコ、メソメソ、プンプンプン

子どもの一日はそんな感じ。

言う事を聞かなかったり、ワガママを言ったり、眠くって泣いたり。

お母さんだってイッパイイッパイの人たくさんいますよね(私もそうです)。

まずは・・・困ったときの絵本頼み

我が家では子どもがぐずぐず言ったときなんかはよく絵本を読みます。

“ほら、おひざおいで。絵本読むよ~”と言えばケンカしていた姉妹も仲直り。

次はこれ、次はこれ、と絵本が持ってこられます。

(お母さんがしんどいときなんかも、体力的に楽ですから・・いいですよ)

でも、これは私が絵本が大好きだから。絵本を読むのが好きだから、子どもも読んでもらうのが好きになっちゃっただけかもしれません。

子どもはお母さんが大好き。お母さんが楽しそうにしていたり笑っていたりHAPPYなら、自然と子どもに幸せも伝染しちゃうんですよね。

お母さんが“子どもの相手”じゃなくて、『一緒に楽しく遊ぶ』と大変な子育ても少しは楽になるのではないでしょうか。

一緒にお絵かき、一緒にアイロンビーズ、一緒に折り紙、一緒に戦闘ごっこ?!

なにか、子どもと一緒に楽しめるもの見つけてください。

絵本はそのひとつ・・・。

☆☆☆最近の我が家のブーム☆☆☆

マレーク ベロニカ作のキップコップのお話。ただいまシリーズ5冊まで出ています。Photo_32

とちのみ坊やのキップコップがとーってもかわいくて、全シリーズそろえたくなりますよ。

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2006年10月21日 (土)

りんごころころ

Photo_28 松谷みよ子文 とよたかずひこ絵 童心社

発刊年 2001年 840円

『いないいないばあ』の松谷みよ子さんと『ももんちゃん』シリーズでおなじみのとよたかずひこさんの素敵なコラボな一冊。あかちゃんのおいしい絵本シリーズです。

ハナコちゃんが野原を歩いていたら、大きなりんごの木が「だれも実を取って食べてくれないから、重たいよう」と泣いていました。「わたしが取って食べてあげる」と、ハナコちゃんがりんごの実を落としはじめると…。

小さなお子さんにも楽しんでもらえるかわいい絵と文章の絵本です。赤いりんごや元気そうなハナコちゃんがかわいいです。

この本を小さな子たちに読んであげると、“りんご、りんご~”と食べたそうにしてきます。

で、読みながら“はい、ぱくっ”“はい、ぱくっ”としてあげると、すごく喜ぶんですよね。

絵本を読みながら子どもたちは本当にりんごでおなか一杯にしているのかもしれません。

絵本を読みながら子どもはそうやって空想し、いろんなことを思い巡らせ、また、想像力を豊かにしていると思います。

『ぐりぐら』の卵焼き、『ちびくろさんぼ』のホットケーキ、『しろくまちゃん』のホットケーキ。絵本にはたくさんのおいしそうな食べ物が出てきますね。

残念ながら大人の人たちがこれらの絵本を読んでも子どもほど“食べちゃう”ことはないかもしれません。昔は持っていた“空想する力”は他のいろんなことを学んだり経験しているうちに少なくなっているのです。そしてそれは残念なことでもありますが、生きていく上では仕方がないことかもしれません。

そんな私たちでもできることがあります。子どもと一緒に“絵本を楽しんで読むこと”

子どもの時の自分に戻って絵本を読んでみる。りんごをはじめて食べたときのことを思い出してみる。子どもの目線に立ってみる。

すると、ただ読んでいただけの絵本も、りんごの香りがしてきます

そうしたら子育てもぐーっと楽になるんです。どうしてかって?その答えは分かりますよね?

これ、本当です。だまされたと思ってやってみてください。

読んであげる目安 1歳半から

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2006年9月28日 (木)

本と親しもう①

小さな赤ちゃんから幼児・小学生まで、みんながみんな絵本好きではないと思います。

でもね、絵本伝道師・イブかなことしては出来るだけたくさんの子どもたちに素敵な絵本を読んでもらってもらいたい・・・。そんなこんなで、私の少ない経験上からのお話を少しさせてもらいます。

・お母さんが楽しい絵本・・・それが子どもにも楽しい絵本です

キャラクター絵本の話の時にもいいましたが、やっぱり質の悪い絵本は親も読んでいても楽しくありません。読んであげている親がドキドキしたり心配したり笑ったり時には泣いたり。

そんな絵本を読んであげてください。

そして心穏やかに読んでください。

悲しい時に人は泣く・・・、感動したときにも人は泣く、読んでいる親が本を読んで泣く姿を見せることもとってもいいことなんですよ。そういう時に泣くんだ・・・と子どもは傍で感じ、感情豊かな人間に成長するでしょう。

・なにかのきっかけを与えてあげてください

お話好きな子には物語っぽいものを、動物好きなら動物が載っているものを、電車好きには電車。

子どももお気に入りを見つけることが、絵本大好きのきっかけになるかもしれません。

・小さな赤ちゃんには根気よく続けること

2歳までの小さな赤ちゃんにとって絵本を読むことに集中できないことはあたりまえ。私自身、子どもが小さい時、しょっちゅうまだ読み終えてないのにページをめくられていました。そんな彼女も今は4歳、ちゃんとじっくり聞けるようになりました。

お母さんは大変だけど、根気良く、何度ぷいっと行ってしまっても、機会をみては本を読んであげてください。根気よく続けることが、子どもに集中力をつけさせることができるのでは?

・幼稚園でも読んでもらっているけど、小学生になって自分で読めるけど?

幼稚園などでみんなで読んでもらうのと、お母さんのおひざで読んでもらうのは、まったく違います。

体のあたたかさ、すべてをつつみこむようなやさしい声で優しい気持ちになれる本を読んでもらう。それは子どもにとってかけがえのない宝物になるはずです。

・図鑑ものは・・・

年中さんぐらいになって、恐竜好き、虫好き・・・なお子さんには図鑑もまた本好きへのアプローチ。

でもただそれを見せるだけでなく、“どんな恐竜だったのかな~”“この虫はどこに住んでいるの?”と親子の会話をすれば、絵本とはまた違った意味でのコミュニケーションが活発になりますね。

また、色々機会をみてお話させてくださいね。今日はこのあたりで。

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2006年8月29日 (火)

『ぐりとぐら』に見る子どもの一日

ぐりとぐらとくるりくら

なかがわりえこ作 やまわきゆりこ絵 こどものとも傑作集

福音館書店Photo_9

発行年1992年 ¥840

おなじみぐりとぐらのお話。森の中でお弁当を食べていたら、手の長いうさぎ(くるりくら)とお友達になって、ぐりぐらも木に登ったり、雲に乗って空を旅したり。とっても楽しいおはなしなんですよ。

くるりくらの手はもともと長いわけではなくて、おまじないで手が伸びたり縮んだり・・・のようです。子どもってそういうのが大好きですよね。

さて、ぐりとぐらのおはなしですが、どの本もすごく朝早くからいろんな出来事があります。

この本も朝から、畑のチェックをし、ぐりぐらサンド・ぐりぐらサラダを作り、森にピクニック、くるりくらと出会って、くるりくらのおうちまで行って、さらにおやつを食べる・・・まだまだ午前中は終わらない様子。

いったいぐりとぐらは朝何時から起きているんでしょう??朝4時起き??

作者の中川さんがおっしゃるには“子どもの一日なんて午前中で終わりのようなもの。あとはオマケのようなも。午後は昼寝したり、夕方はぐずぐず言ったりケンカしたりお母さんにひっついてみたり”だそうです。

だからぐりとぐらも朝から早起きしていろいろ楽しいことをしているのだそう。朝からたくさん楽しいことがあったら、きっと子どもの毎日は充実しているのかも。

そういえば、うちの子も毎日のように夕方は意味もなく子ども同士けんかしたり、ぐずぐず言ってみたり。お母さんも疲れているのかついカッとなってみたり・・・。

デモネ・・・夕方は子どもはそんなもんなんだから・・・と、中川氏の言葉を知ってから思うようになりました。一緒になって怒っていても仕方がない、おもしろい話で笑わせたり絵本を読んでみたり、ゆったりした気持ちで行こうかしら・・・と少し思うようになってきた今日この頃です。

もしかして、ぐりとぐらも夕方になったらケンカしていたりするかもしれませんよ。

そう思うとぐりとぐらもまた一層いとおしい存在になりませんか?

もう一つぐりぐらファンにはオススメの本

ぼくらのなまえはぐりとぐら-絵本「ぐりとぐら」のすべて 福音館書店母の友編集部著

ぐりぐらの秘密やおもしろい話、心あたたまるエピソードなど、CDにはなんとぐりぐらの歌(一般の人が曲を作ったものが100曲)が収録されています。 

(西宮市図書館にもありました。ぜひ借りてみてね!)

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2006年8月24日 (木)

ごろはちだいみょうじん

中川正文作 梶山俊夫絵Gorohachi  福音館書店

ごろはちだいみょうじん いうても、

かみさんのことやない。

たぬきのはなしや。

なんと・・・関西弁の絵本です。

ある村に、村人から‘ごろはちだいみょうじん’と呼ばれているたぬきがいます。

きつねとちゃうで・・・たぬきや・・・。義理深い几帳面なたぬきです。

日本では古くからきつねもたぬきも私たちの身近な存在でした。

きつねは狡猾であったり、性悪だったり、神秘的なイメージですよね。きつねを題材にした絵本もたくさんありますね。

たぬきは親しみ深い、こっけいであったり、人を騙したりしてもなぜかちょっとぬけてる・・・にくめない。

そんなたぬきを存分に味わえる一冊です。関西弁の文章がたぬきを一層きわだたせています。

絵本講師の勉強をしているとき、中川先生にこの本を読んでいただく機会がありました。

とてもおもむきある話し方で、おもしろくもおかしくもあり、また・・泣けた。

今でもその時の読まれた声はくっきりと脳裏に焼きついています。

この本に限らず、絵本は誰かに読んでもらうのが一番だなぁ・・・と思います。つくづく子どもがうらやましい。だから、世のお母さんにはぜひぜひたくさん絵本を子どもに読んでもらいたいです。

へたくそでも、たどたどしくても、自己流でも、自分が楽しみながらその本に熱中して読んであげる・・子どもたちにとってそのときの事は大人になっても、絵本のあざやかな色彩・お母さんの声とともにその時の空気・匂いまで思い出されるのではないでしょうか。

読んであげる目安 4歳から

また、中川氏の著書が発売されました。Nakagawa

長く絵本とのかかわりを持つ中でのおはなしは、絵本講師のみならず、絵本と親しむ人すべてに読んでもらいたいな。

詳しくはこちらをご覧ください

http://www.holpforum.com/book/n01.html

コメントもよろしければお寄せください。また、どんな絵本がいいの?などお問い合わせはメールでお待ちしています♪

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