2006年9月 6日 (水)

もうねんね 

松谷みよ子作 瀬川康男絵 童心社Photo_12

発刊年 1968年 735円

68年の初版以降、もう40年近くも愛されて読み続けられている赤ちゃんのためのファーストブック。おなじみ『いないいないばあ』と同じ松谷みよ子さんのあかちゃんの本シリーズの1冊です。

赤ちゃんでも幼児でも、うまく『ねかしつける』ことは親にとっては一大事。この絵本は本当に子どもの寝かしつけには最適な一冊です。

ねむたいよう おやすみなさい ワン

いぬもねんね ひとりでねんね

いぬやネコ、ニワトリ、そしてモモちゃんという女の子が次々と眠りについていきます。

やわらかい色彩と、繰り返されることば、それが子どもの眠りを誘います。

繰り返し、繰り返し、ですが、決して飽きさせることはなく、子どもはじーっと見ています。

絵本には繰り返される言葉が多いですが、『繰り返し』は子どもに安心感を与えるそうです。まだまだ人生の経験が浅い子どもにとって、次も同じ・次も同じ・・・と続くのは世の中が安心できるものだ、という大きな安心感につながるのです。

最後のモモちゃんは毛布と一緒にねんね。 小さい子どもは何か大切なものをしっかり握って眠ることが多いですね。

いつか一人で眠りについて欲しい。

でもいつまでも小さいわが子でいて欲しい。

そんなことを思いながらママもゆったりとした気持ちで読んでいると・・・ほら隣から静かな寝息が聞こえてきますよ。

おやすみなさい。

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2006年8月31日 (木)

よるくま

酒井駒子作 偕成社

発行年 1999年 1050円Yorukuma

またまた、酒井さんの作品です。

ママ、あのね、昨日の夜ね・・・

寝ている男のところに真っ黒なくまの子がやってきます。起きたらお母さんがいなかった・・・って。

そして、町中、空までお母さんを捜しに行く、夜みたいにまっくろまっくらなよるくまとボクとの一夜。

公園やらはちみつやさんやらもう一度家に帰って探したり・・・やっぱりお母さんはいなくてとうとうよるくまの目には涙が・・・

ようやく見つけたよるくまのお母さんはお空でお魚釣りしています。お星様を餌に。

そして、くまの子をだっこして

ああ、あったかい、おまえはあったかいねぇ。今日はこのままだっこして帰ろう・・・

絵は、酒井さん独特の黒をベースにあざやかな色が描かれています。

ドアをあけたら立っているよるくまのかわいらしさ・・・健気さ。一生懸命探すよるくまの真剣なまなざし、そしてママに会った時だっこしてもらう時泣きじゃくる顔。家に帰るときの安心した背中。

文章は、ひとつひとつの言葉が分かりやすく、印象的です。お母さんの声で読むと、きっと子どもはあったかい気持ちで眠りにつけるのです。

読んでもらう子どもは、いつもそばにいるお母さんがいなくなって泣いたりすることもあったはず。そのときを思い出してかどうかは分かりませんが、すんなりよるくまや男の子の気持ちに入っていけるのではないでしょうか。

読んであげる親も、自分が子どもの頃隣で寝ていたはずの親がいなくって悲しかった思い出がよみがえってきたり・・・、ほんの少しの間でも子どもと離れて、戻ってきたときに抱きついて来た子どものことを思い出したり。

読みながら子どもをいとおしいという気持ちがふつふつと沸いてくる・・・あったかーい気持ちにさせる絵本です。

余談ですが・・・

我が家のすぐそばの公園がよるくまに出てくる公園に似ていたり、よるくまのおうちの感じがうちの感じによく似ていたり(なんとトイレの壁紙の色もオレンジでおそろいです)

とっても不思議な縁を感じます。

明日もきっと良いことがたくさんあるからね・・・

だから今日はもう おやすみ

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